コワーキングスペースが企業のオフィスになる?その理由を詳しく解説!

コワーキングスペース

コワーキングスペースは、この数年で数が増えました。そして東京ではスタートアップの会社だけでなく、大企業の需要で市場が急拡大しています。また、オフィスの代替えとしても使われています。今回の記事では以下のことが分かります。

  • コワーキングスペースを企業が利用するメリット
  • シェアオフィス・レンタルオフィスとの違い
  • 利用方法
  • コワーキングスペースを選ぶポイント

まずは、コワーキングスペースについての説明をしていきます。

コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは、「Co(共同で)」+「Working(仕事をする)」という2つの言葉を合わせた意味になっています。この場所の特徴は2つです。

  • 異なる企業の従業員や個人同士が設備をシェアしている
  • コミュニケーションを促進する仕組みが構築されている

個人事業主やフリーランス向けとして考えられていたコワーキングスペースですが、テレワークやオンライン会議が増え、企業の利用者も増えています。

2018年から日本でサービス提供を始めた米コワーキングスペース大手WeWork(ウィーワーク)によって、コワーキングスペースをオフィスとして活用する大手企業も増加傾向にあるのです。

コワーキングスペースを利用するメリットは何なのでしょうか。

次に、コワーキングスペースを企業が利用するメリットについて3つ紹介していきます!

企業が利用するメリットとは?

コワーキングスペースが企業のオフィスになる?その理由を詳しく解説! (1)

コワーキングスペースを利用することで、労働者は場所や時間にとらわれない多様な働き方をすることができます。1つの会社が専用で使うサテライトオフィスとは違い、コワーキングスペースを利用するメリットは何なのか。企業が利用するメリットは以下の3つです。

  • コストが削減できる
  • イノベーションを生む
  • 企業のブランディング化

1つ1つ説明していきます。

コストが削減できる

コワーキングスペースを利用することで、企業はコストを削減することができます。その理由として、事業を行うオフィスを構えたときにかかる費用を抑えられるからです。

通常オフィスを構える場合、以下のような費用が発生します。

  • 賃料
  • 敷金
  • 共益費
  • 備品類
  • 機器類
  • 水道光熱費

一方、コワーキングスペースの場合は、機器類や備品が提供されているだけでなく、水光熱費や共益費などを支払う必要がありません。それぞれのコワーキングスペースに合わせた利用料金を支払うだけになってきます。そのため、コストを全体的に抑えることが可能です。

イノベーションを生む

コワーキングスペースを利用することで、イノベーションを創出できます。理由としてコワーキングスペースは、シェアオフィスと違い、コミュニケーションを促進させる仕組みが構築されているからです。シェアオフィスやレンタルオフィスは、基本的にオフィスや会議室を共有するだけです。

しかし、コワーキングスペースは利用者同士のコミュニケーションができるようなサポートがあります。多種多様な業界の人が集まるためオープンイノベーションの場として実現しています。

コワーキングスペースのコミュニティから新しい顧客の獲得に繋がることもあります。また、パートナーシップに結び付くことで、オフィス内で生まれた繋がりからビジネスチャンスに発展する可能性もあるのです。

コワーキングスペースでは、イベントやセミナーなどが積極的に開催されています。そのため、つながりを生み出す支援サービスが充実しているのです。その結果、働く人の成長にもつながっていくのではないでしょうか。

企業のブランディング化

コワーキングスペースを利用することで、企業のブランディング化の向上に繋がります。方法としては、コワーキングスペースで働いている風景を求人広告に載せます。

そして、広告を見た人がオフィスに対してオープンな印象を抱くことにつながってきます。ワークライフバランスが重視されているのもあり、自由で快適な労働環境を求めている人も増えています。そのため、コワーキングスペースを利用し、企業のブランディング化を促進していくようにしましょう。

現在、少子化の影響で人材採用が困難になっている中で、コワーキングスペースを拠点にし、オープンな印象を抱かせることで、人材確保につながっていきます!

コワーキングスペースの利用方法3選

コワーキングスペースの利用方法は3つあります。

  • ドロップイン
  • 半日・1日利用
  • オフィスの代替えとして毎日利用

従業員の業務内容によってそれぞれ異なってきます。利用頻度や利用目的に合わせてコワーキングスペースを選ぶようにしましょう。1つ1つ説明していきます。

ドロップイン

ドロップインとは、1時間だけなど、使いたいときに使いたい分だけ手軽に利用できるサービスです。ドロップインが有効に使えるときは以下の通りになっています。

  • 営業の従業員が急いで書類を作成するために使う時
  • 急に対応必要のある仕事が入った時

空いている自由な時間に使えることがドロップインの魅力になっています。

半日・1日利用

コワーキングスペースを半日・1日だけ利用することもできます。この利用方法としては以下の通りです。

  • 従業員がテレワークをする際に、自宅以外で作業をする時
  • クライアント先の近くなどで仕事をする時

半日・1日といった決まった時間を利用することで、集中力が高まり、生産性も上がります。

オフィスの代替として毎日利用

コワーキングスペースをオフィスの代替として毎日利用することもできます。月額会員になることで、自由席だけでなく固定席を確保できるようになるなどのサービスがある施設もあります。拠点をコワーキングスペース中心に移すことで、メリットは以下の3つあります。

  • コストの削減
  • Wi-Fiやフリードリンクといったアメニティサービスも充実
  • 他企業とコミュニケーションを交せる

株式会社であってもコワーキングスペースをオフィスにしている会社も増えています。

長期間利用する場合は、自費で電話機を購入しておくようにしましょう。その理由として、 電話機を取り扱っていないコワーキングスペースもあるからです。

企業が選ぶ3つのポイント

コワーキングスペースを選ぶ際に、企業にとって必要な機能のポイントは以下の3つです。

  • アクセスの良さ
  • セキュリティの完備
  • 利用できるスペースが十分である

1つ1つのプランの詳細を紹介していきます。

駅近くなどアクセスの良さ

コワーキングスペースの立地が、アクセスが良いのかどうかを確認しましょう。アクセスの良さを考える点は以下の通りです。

  • わかりやすい場所にあるのか
  • 最寄り駅は便利な路線なのか
  • 従業員の家から近くなのか

このように実際に利用する従業員が利用しやすいかどうかを踏まえて選ぶようにしましょう。

セキュリティの完備

コワーキングスペースがセキュリティの設備が十分に運営されているか確認する必要があります。コワーキングスペースでは様々な人が利用します。そのため、セキュリティの整った専用の打ち合わせスペースが用意されていたり、受付に人がいる場所を選ぶようにしましょう。完全にビジネスに集中できる空間を確保できるのかどうかも事前に確認しておいてください。

利用できるスペースは十分か

従業員がストレスなく利用できるスペースがあるのかどうかを事前に確認しておきましょう。理由としては、コワーキングスペースは交流を目的にしていることも多いため、たくさんの人が利用します。せっかく企業が契約をしても、いつも混雑していたら意味がありません。

利便性が高いコワーキングスペースだと、常に満員であることがあります。そのため、混雑状況がどうなっているのかを事前に確認しておくようにしましょう。

オープンデスクだけでなく、ワークスペースや個室が空いているのかどうかのチェックも必要です。これからコワーキングスペースを利用しようと考えている方は、忘れないようにチェックしておきましょう。

コワーキングスペースを上手に利用しよう

以上が、コワーキングスペースを企業が利用するメリットは以下の3つでした。

  • コストが削減できる
  • イノベーションを生む
  • 企業のブランディング化

また、コワーキングスペースの利用方法は3つありました。

  • ドロップイン
  • 半日・1日利用
  • オフィスの代替として毎日利用

そして、企業がコワーキングスペースを選ぶポイントは3つです。

  • 駅近くなどのアクセスのよさ
  • セキュリティの完備
  • 利用できるスペースは十分か

今後、多様な働き方が普及していくにつれて、ますます日本全国でコワーキングスペースは活用されていきます。時代と共に働き方が変化しています。

働き方改革も求められる中、会社としてもコワーキングスペースを拠点にしたり、コワーキングスペースの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。