コワーキングスペース利用の相場ってどれくらい?料金形態などの基礎知識

コワーキングスペース

今日、コワーキングスペースの数は増えてきいます。利用者の数が増え需要が増えていることもあり地域によってはかなりの数のコワーキングスペースが存在しています。そうなってくると利用者としてはコワーキングスペースを選ぶようになりますが、ポイントとなるのはその店舗の雰囲気やサービス内容から利用料金や店舗の場所、エリア等、様々な要素があります。今回は特にその中で料金形態やエリアの相場などに注目してご紹介していきたいと思います。これからコワーキングスペースの利用を考えている方に読んでいただけたらと思います。

コワーキングスペース利用の主要な料金プラン

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コワーキングスペースの主な利用プランとしては先ず大きく分けて月額利用とドロップイン利用があります。月額は月単位で定額の利用料を払い利用するプランです。ドロップインとは時間制で利用費用が決められており、ふらっと立ち寄る感覚で利用できる料金プランとなります。どちらが良いかは人によって様々です、自分の働き方やコワーキングスペースに求めるもによって自分に合った利用方法を見つける事が大事だと思います。それぞれ大まかなメリットとデメリットを見ていきましょう。

月額料金で利用するメリット

メリットとしては利用できる施設やサービスが多く月額なので利用すればするほど費用がお得になる事があります。大体の月額プランでは全てのサービスが利用可能であり、店舗が用意する便利なサービスを余すことなく利用することができる場合が多くなっています。

例えば専用のデスクが使えたり、会員になることで会社の登記に必要な住所をその場所で登録できたりなどもできるところもありますし、場所によっては24時間施設が利用可能などといった場合もあります。またコワーキングスペース特有の店舗内のコミュニティーに参加したり人との繋がりや交流を深く持つことに魅力を感じる方などはこちらの利用方法がおすすめです。

月額料金で利用するデメリット

運営会社によってはいくつかの店舗を利用できるプランもありますが基本的には一つの店舗での利用になるので環境は常に同じとなることです。コワーキングスペースやレンタルオフィスなどを利用する方の中にはそもそもオフィス勤務も可能であったり、自宅での作業でも良いけど環境を変えたいのでコワーキングスペースをという方も多いと思います。

利用頻度が少なくなれば当然費用がかさんでしまうので利用は難しいかもしれません。また自宅からの移動があるので立地条件が悪い店舗だとどんなに雰囲気やサービスが良くても月額利用は難しいかもしれません。

ドロップイン利用のメリット

ドロップインの料金形態はほとんど時間制となります。1時間いくらといった単位での料金となるのでちょっとした仕事をしたり、出先で少し仕事をするのに落ち着ける席が欲しい等という方にはこちらがおすすめです。

最近では独自性のあるサービスを展開する店舗や、とにかく雰囲気作りに特化した店舗など、個性豊かな店舗も増えてきています、ドロップインではそういった店舗の雰囲気やサービスをお手頃に体感できるというメリットもあります。一つの環境で仕事をするのでは息が詰まって集中できない、たまには環境を変えて仕事がしたいという方も多いと思いますが、まさにそういった方々はドロップインで色々な場所を体感してみると良いのではないかと思います。

ドロップインのデメリット

ドロップインでの利用の場合では利用可能なサービス内容が限られる場合が多くなっています。個室利用や会議室利用などはオプションで別料金になる場合が多く一部施設は月額利用者のみとなる場合もあります。

店舗のフルスペックを体感するには月額契約が必要になりドロップインはあくまでもお試しのような位置付けになっている場合もあります。また人気のコワーキングスペースでは行ってみたけど席が満席になっていたりする場合もあるので事前に問い合わせをするなど利用の際には注意が必要となります。

コワーキングスペースはどんなところにあるの?コワーキングが利用しやすいエリアとは

現在ではどのような場所にコワーキングスペースはあるのでしょうかいくつか店舗情報を上げて見ていきましょう(店舗情報に関しての詳細は各店舗のホームページ等でご確認ください一部営業時間等変更になっている場合がございます。)

東京都のコワーキング

coworking (1)

東京都23区内

Basis Point新橋店

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コワーキングスペース利用の相場ってどれくらい?料金形態などの基礎知識 (6)

東京都港区新橋2−19−3 カシケイビル2F

営業時間 平日8:00〜22:00 土日祝10:00〜22:00

料金 ドロップイン220円/30分 月額7,480円〜/1ヶ月

Think Lab汐留

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東京都港区東新橋1−8−2 カレッタ汐留B1F

営業時間7:00〜23:00 定休日なし

料金 ドロップイン275円/15分(3時間パック2,200円)月額9,900円〜(時間制限あり)

FabCafe MTRL

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東京都渋谷区道玄坂1−22−7 道玄坂ピア1F

営業時間10:00〜22:00 定休日 土日祝

料金(会員登録必要 有料) 一日利用2,200円/1日 月額利用22,000/1ヶ月

いいオフィス 下北沢店

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東京都世田谷区北沢2−27−9 B1F〜B2F

営業時間(会員登録無料)10:00〜19:00 定休日 祝日 (会員は24時間、定休日も利用可能)

料金 ドロップイン660円/1時間 2,200円/1日 月額利用8,800円〜22,000円/1ヶ月

東京23区エリアでもオフィス街等と住宅街両方にコワーキングスペースはありますがエリアによって料金形態がの違いがあると思います。

新橋などのオフィス街にはレンタルオフィスも多く、コワーキングスペースを併設しているという場合が多いです。月額料金も高めとなりますがその分設備などは普通のオフィス以上のものもあったりとしっかりとしている印象です。ドロップインも少し高額ですが最大の特徴は利用時間が15分〜30分単位となっているところも多くあり、短時間利用に特化されているイメージです。オフィス街では元々オフィスがある方の短時間利用や打ち合わせなどの用途を考えられたものとなっているのだと思います。

渋谷や新宿などの都市では会員制でワンデイ利用の設定も多く、あえて特徴を上げるとしたらコミュニティーを作ることを意識した料金設定になっているように感じます。もちろん大きな駅周辺には色々な形態の店舗が多く存在するのでドロップイン専門のコワークやカフェスペース併設のものなど様々な特色を持った店舗が存在しています

住宅街にもコワーキングスペースはあります。こちらはリモートやテレワーク等自宅勤務も可能な方々も利用するので月額料金やドロップインも幅広いプランから選べるタイプが多いかと思います。

ドロップインもしやすい中で月額料金もプラン次第ではお手軽に初められるものもありこれからコワークを試したい方は自宅近くのコワーキングスペースを調べて見ると良いかもしれません。大体ドロップインの金額設定は1時間単位となっているので料金は比べやすいと思います。

ただしドロップインの料金に差がある場合コワーキングスペースの場合はその差は設備の差であることも多々あります。料金が高い場合は設備が良いということもあるので事前に調べるか一度ドロップインで体験して自分に合っているか確かめてみるのが良いでしょう。

23区外

ビジネスラウンジ802

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東京都八王子市東町1−10 グランデハイツ802

営業時間8:30〜21:30(日曜日は20:30まで)定休日なし

料金220円/1時間 1,100円/1日 月額利用5,500円〜

co-ba CHOFU

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東京都調布市小島町2−51−2 寿ビル2F

営業時間(会員制 有料)7:00〜24:00 定休日なし

料金 ドロップイン 3,300円/1日(平日10:00〜16:00のみ) 月額利用9,350円〜

23区外のベッドタウンからも例として2店舗の情報を上げさせていただきました。比較的リーズナブルな価格で利用できるものや完全に会員制としてコミュニティーを作る事が目的のものなどがあります。

同じ場所に住む人間だと特にコミュニティー形成はしやすいと思うのでこういった特色も出てくるのかと思います。リーズナブルなところは学生料金などを設定しているところもあり、ビジネスだけでなく勉強の場としての利用を目的としているところもあります。そのため設備環境よりも料金に特化して学生でも利用しやすいといった料金設定を行っている店舗もあります。

ビジネス利用の方も毎日利用するのであれば料金は大事な選択材料となるとは思います。先にも書きましたがこういったところから試して雰囲気を味わってみるのもいいかと思います。

複数店舗を持つコワーキンググループ

コワーキングスペースでは近年運営企業が複数店舗を展開しているケースも多くなって来ています。今では半数以上がグループで運営されているといった状況です。料金形態に関してはドロップインの料金は地域で違う場合がありますが月額料金の面ではグループの店舗が全部利用できるプラン等もあり、ノマドのようにできるだけ毎回違った環境で働きたい方や、仕事によって場所を変えてコワークしたい方などは嬉しい特典となっていると思います。いくつか紹介させていただきます。

アントレサロン

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店舗 銀座5店舗・東京・赤坂・新宿・渋谷・池袋・横浜・桜木町・川崎・大宮

フリーデスクプラン 月額9,505円〜

営業時間 平日7:00〜23時 土日祝9:00〜20:00

14店舗あるアントレサロンのフリーデスクが営業時間中は使い放題。レンタルオフィスの一部フリーデスクを利用したプランなので設備に関しては満足いくものが完備してあります。オプションも多く、常駐で利用するのももちろんお勧めです。

各店舗複数のタイプのフリーデスクが用意されており特に銀座は店舗も多く気まぐれに席を変えたり店舗を変えたりしながら気分転換もできるというのがポイントです。料金設定はオプションが多い分基本的な料金はお手頃担っていると思います。

自己完結できるノマドワーカーでも安心して利用できる料金設定になっていると思います。

テレワークステーション ACCEA CAFE

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店舗 千葉駅前・小川町(東京)・四条烏丸(京都)・那覇(沖縄)

料金 190円/30分 980円/3時間 1,600円/5時間 2,000/1日

店舗 西新宿・大手町・高輪ゲートウェイ・外苑前・小伝馬町・栄(名古屋)・名古屋駅前・新大坂・梅田・本町(大阪)・鹿児島中央

料金 250円/30分 1,300円/3時間 2,000/5時間 2,700円/1日

店舗 渋谷・麹町・神田・南海なんば駅

料金 300円/30分 1,500円/3時間 2,500円/5時間 3,200/1日

テレワークステーションACCEA CAFEはその名の通りテレワークに注視したスタイルで運営しておりお手頃な割に設備が整っているのがポイントです。

利用はドロップインのみとなっており、イメージとしてはインターネットカフェ等が近いかもしれません。気軽に利用できるわりに一部店舗ではテレワークブースや完全個室があったりと環境面ではかなり設備が整っています。

集中して仕事をしたい方にはお勧めできる環境であると思います。全国に幅広く店舗を構えているので料金の違いがあるのを理解すれば他の店舗利用するときもスムーズに利用できるのでは無いかと思います。テレワークに特化しているのでコミュニティーという面では少し弱いかと思いますがお手頃な料金設定と設備が良さでテレワークや集中して仕事をしたい方などには今後さらに需要が見込まれる分野だと思われます。

パセラのコワーク

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店舗 東新宿・東神田・上野・新宿南口・新橋・秋葉原・名古屋栄

料金 500円/1時間 4,000円/1日(延長100円/10分 上限4,000円まで)(パック料金は店舗により違いあり) 月額利用25,000円 (会員制 有料)(パセラのコワーク、おしごとパセラ、おしごとお宿の全店で利用可能)

パセラのコワークは設備や環境の整った利用しやすい設備となっておりなかなか水準の高い施設になっていると思います。月額利用には他にもナイトパックなど(18:00〜24:00)もありますがここではフルサービスのプランでご紹介しています。

各店舗で個性も出しており店舗が変わると利用方法もガラッと変わってきます。会議室の利用やカプセルブース(新宿南口駅前店のみ)の利用にはポイントが使用され毎月40ポイントまで料金に入っておりどの店舗でも利用可能なので利用方法の幅が広くノマドのように利用することが可能です。

気分を変えるために色々なコワークを試している方もいるかと思いますが、たまに自分に合わない所もあるかと思います。その店パセラのコワークであれば気分を変えて店舗間をノマドしても安定したサービスを受けられるというところが特徴であると思います。月額利用の前にもドロップインの他に回数券もあるので徐々に利用回数が増えるごとにステップアップしてみても良いかもしれません。

まとめ

コワーキングスペースは様々な形で増えて来ています。月額料金の相場としては全体的に月額10,000円〜20,000円といったところですが設備や他店舗利用可能などのプランによって変わって来ます。

また各店舗オプションをつけることで個室利用や会議室利用なども可能な店舗が多くあり、自分がどういった使い方をするかを考えないと適切な料金も決まらないと思います。運営会社が他店舗経営している場合でも店舗に個性を持たせて飽きさせない工夫をしていたり、逆に共通な部分を多くして利用者に安心感をもたせたりと色々なパターンがあります。

まずはコワーキングスペースをドロップインで利用してみて自分に合っているか試して見るのが良いと思います。

安くても設備に不満があるのであれば利用しても意味がないですし、逆に設備が大満足でも高額すぎて月々の利用が厳しくなっても意味がありません。立地条件やコミュニティーイベントの有無などもコワーキングスペースには重要なポイントとなります。様々な面から評価する事が必要になると思います。今回のテーマである料金に関してはコワーキングスペースの料金は立地×設備ということを頭に入れておくと良いと思います。