コワーキングスペースを運営したい方必見!知っておきたいこと7選

コワーキングスペース

近年、働き方が大きく変わり、コワーキングスペースやレンタルオフィスの需要が高まってきています。そのため、コワーキングスペースを運用する方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。今回は、コワーキングスペース開業までの必要な準備と、運用するにあたって気を付けておくべきポイントの2つをご紹介します。

コワーキングスペースの、コワーキングとは個人事業主や起業家リモートワークをしている会社員、ノマドワーカーやフリーランスといった仕事の場所に縛りがない状況下で働いている人のワークスタイルのことを指します。

コワーキングの“スペース”ですから、このような人々が働く“空間”のことをコワーキングスペースと呼びます。コワーキングスペースは、ただ単に作業をするための空間を利用者に提供するのみでなく、運営会社によっては利用者同士の交流を深めるような工夫がなされているところも多くあります。

まずは、コワーキングスペースの運営を始める前の準備を紹介していきます。

コワーキングスペースの運営の準備

コワーキングスペースの運営において準備しておくべき点は、以下の通りです。

  • 他のコワーキングスペースを見る
  • 物件を探す
  • 部屋のレイアウトを決める
  • 宣伝する

それでは、ひとつひとつ説明していきます。

①他のコワーキングスペースを見る

1つ目は、「他のコワーキングスペースを見る」です。

コワーキングスペースの業界に限らず、何か事業を始めるにあたって念入りに計画を立てることは非常に重要です。一部分の例ではありますが、以下のような計画は必要不可欠です。

  • 店舗の市場調査
  • 競合調査
  • 自社環境
  • ターゲット設定
  • マーケティングミックス

土地選び一つにおいても、どのような場所にオフィスを構えればどういった人のニーズを満たすことが出来るのか。その土地では、予算はどのぐらいかけることができるのか。

また、周囲に住んでいるのはどういった人々か。維持費を含め、月の売り上げはどのぐらい必要であるのか。といった項目を考える必要があります。

他にも周りに同じようなシェアオフィスやコワーキングスペースがあるのか?その場合、料金設定はいくらであるか?他社とは違う、自社独自の付加価値はどのようなものがあるのか?

このような自社と他社の徹底的な比較もコワーキングスペースの運営の成功を左右させる大きな判断軸となります。

②物件を探す

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2つ目は、「物件を探す」です。

競合相手を分析していくうちに、コワーキングスペースを出店すべき場所もだんだんと見えてきます。そうなれば、いよいよ物件探しの段階にはいりましょう。物件探しにおいて、特に注意しておきたい点は、以下の2つです。

  • 周囲にどれほどの競合相手がいるか?
  • 駅からどれほどの距離に位置しているのか?

あまりにも競合相手の少ないブルーオーシャンな地域で開業しても、リスクが高まるばかりです。地方の田舎にコワーキングスペースがあると想定してみてください。人は集まるのでしょうか?

最近では一般の会社員の利用も増えてきているコワーキングスペース。行きづらい場所にあっては人が集まるどころか、新しくオープンしたコワーキングスペースを知るきっかけすらありません。

そこで、考慮すべき項目が“駅からどれほどの距離に位置しているのか?”です。駅近であるほどアクセスが良いので、人は集まりやすいですが、賃料は高くなります。

また、既に条件の良い物件は埋まっていることがほとんどです。難しい点ではありますが、ここら辺の塩梅は慎重に考えていくべきポイントとなります。

③部屋のレイアウトを決める

3つ目は、「部屋のレイアウトを決める」です。

利用者は、コワーキングスペースを選ぶにあたって施設のレイアウトや機能性も重視します。

  • 椅子は快適で、長時間の作業に最適か?
  • Wi-Fiの速度は十分であるか?
  • 開放的な空間か?
  • コンセントは完備しているか?また、使いやすい場所に位置しているか?
  • 作業に集中できる洗練されたデザインであるか?

部屋のレイアウトと一口に言っても考えるべき点はたくさん存在します。コワーキングスペースの大手会社、weworkは空間のデザインを非常に重視している会社のうちのひとつです。

コワーキングスペースの空間には、大きな窓を設置して自然な太陽光が差し込むようなオフィスとなっています。作業に必要となるコピー機やコンセントの設置はもちろん、息抜きに嬉しいフリードリンクも充実しています。

インテリアには、洗練されたスタイリッシュなデザインなものを使用することで、“憧れの仕事空間”を実現させているのです。このように、部屋のレイアウトは利用者がオフィスを利用したいと感じるきっかけづくりともなります。

④宣伝する

4つ目は、「宣伝する」です。

いよいよコワーキングスペースを始めたのであれば、人々に知ってもらう必要性があります。施設の運営を始めたと同時に宣伝を始めるのも良いですが、それだと実際に人が来るまでに時間がかかってしまいます。

それを解決するために、物件が決まって空間のレイアウトを始めるところから宣伝してみるのも効果的です。宣伝媒体は、主にSNSになります。TwitterやInstagramなどで空間のリノベーションの経過をweb上に発信します。制作過程を公開するのです。

最近では、YouTubeのDIY動画も人気なのでYouTubeでの発信も有効です。デザインやレイアウトを完成させていくにあたって、SNSを観てくれている人に意見を聞くことができます。コワーキングスペースはコミュニティとして使われることも多くあります。

そうすることによって、視聴者も“一緒に”コワーキングスペースを作り上げている気分になり、ファンを巻き込むことができます。、あた、オープン前にイベントを開催することもいいでしょう。オープン前にコワーキングスペースの運営を楽しみに待ってくれている人がいれば、いざ開業した時にファンとなった人が来てくれる可能性が高まります。

また、その人たちが口コミを行っていくことで宣伝媒体となってくれる可能性もあります。このように、しっかりと宣伝することでより一層飛躍することも可能となるのです。

コワーキングスペース運営で気をつける点

実際運営するために気を付けておきたい点を3つご紹介します。

  • セキュリティ設備の完備
  • 物件オーナーの理解を得る
  • コストマネタイズの完備

では、ひとつずつご紹介します。

①セキュリティ設備の完備

コワーキングスペースを運営する際に、セキュリティ設備を完備するようにしましょう。その理由として、シェアオフィスは不特定多数の人間が入退出しているからです。

中にはコワーキングスペースを利用している他人の情報を窃取しようとたくらんでいる人もいます。悪意のある利用者を特定できるようにするためも、コワーキングスペースを会員制にすることをおすすめします。

また、セキュリティ設備の1つとして、ICカード型の会員証や、スマートフォンアプリなどで扉の開閉ができるスマートロッカーなどを設置してみてはいかがでしょうか。また、この方法により受付にスタッフの人件費を割く必要がなくなります。メリットが多いので、セキュリティをICカード型の会員証などを使うようにしましょう。

②物件オーナーの理解を得る

コワーキングスペースを運営すれば、ビルに多くの人が出入りすることとなります。不動産のオーナーの中には、人の出入りが多いとセキュリティ面を懸念して嫌がる人もいます。

しっかりと、自分の行うビジネスの内容をオーナーに伝えることが重要です。納得のいかないまま、コワーキングスペースを運営してトラブルになってからでは、手遅れとなってしまいます。

③コストマネタイズを管理

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収益よりも、利用者が快適に過ごせる空間を提供したい!といっても、やはり運営を継続させるためにもコストマネタイズ管理は必須です。

利用者の多い地方都市を選び、複数の駅を選択肢としましょう。その中から、自分の納得のいくものを選び、なるべく駅から徒歩圏内の物件に決めるのがおすすめです。

コワーキングスペース運営では準備が大切

以上が、コワーキングスペースの運営に必要な4つの準備でした。

  • 他のコワーキングスペースを見る
  • 物件を探す
  • 部屋のレイアウトを決める
  • 宣伝する

運営するにあたって気を付けておきたいポイントを3つご紹介しました。

  • セキュリティ設備の完備
  • 物件オーナーの理解を得る
  • コストマネタイズを管理

コロナウイルスの影響でテレワークが増え、これからますますコワーキングスペースの需要は高まってきます。今後、コワーキングスペースの運営を成功させるためには、準備が大切になってきます。そのため運営までの準備段階は、しっかりと時間をかけて調査しておくようにしましょう。