コワーキングスペースの料金、相場とは?利用するメリットも紹介!

コワーキングスペース

東京や日本全国のエリアで、テレワークが増え、web会議やZoomミーティングが当たり前のようになってきました。そのため、カフェではなく、コワーキングスペースを利用する方も増えてきています。しかし、気になるのはコワーキングスペースの料金。今回の記事では以下のことがわかります。

  • コワーキングスペースのドロップインと月額料金の相場
  • コワーキングスペースを利用するメリット
  • カフェよりも安く利用できる理由

まずは、コワーキングスペースについて紹介していきます。

コワーキングスペースとは

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コワーキングスペースとは、「Co(共同で)」+「Working(仕事をする)」という2つの言葉を合わせた「コワーキング」をする「space(スペース)」という意味になっています。コワ―キングスペースの多くは、東京や大阪などの都市部に中心に設置されています。

最近では徐々に地方でもコワーキングスペースが生まれてきています。コワーキングスペースがより増えることで企業が地方でも気軽に事業を始めることができ、オンラインを中心とした仕事をする従業員を地方で雇うことができます。

このように都会だけでなく地方でも需要が高まっているコワーキングスペース。レンタルオフィスやシェアオフィスと違ったこの場所の特徴は、大きく2つあります。

  • 異なる企業の従業員や個人同士が設備をシェアしている
  • コミュニケーションを促進する仕組みが構築されている

このような特徴があるため、コワーキングスペースでは、人脈づくりやコミュニティ形成に役立つメリットがあり、 新たなビジネスが生まれるのもコワーキングスペースのポイントです。そのため、地域の活性にも繋がっています。

しかし、作業場所を共有する特徴があるため、環境面やセキュリティ面といったデメリットもあります。また、コワーキングスペースの料金の相場は利用方法によって大きく変わってきます。次にコワーキングスペースの利用方法について紹介していきます。

コワーキングスペースの利用方法

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コワーキングスペースの利用方法には2つの種類があります。

  • ドロップイン
  • 月額プラン

料金やサービスが全く異なるので、コワーキングスペースを利用する頻度に合わせて使い分けるようにしましょう。まずはドロップインについて説明していきます。

ドロップイン

ドロップインとは、1時間だけなど、使いたいときに使いたい分だけ手軽に利用できるサービスです。はじめてコワーキングスペースを利用する方におすすめの利用方法になっています。さらに初期費用も時間単位のみなので手軽に利用することができます。ドロップインが有効に使えるときは以下の通りです。

  • 営業の従業員が急いで書類を作成するために使う時
  • 急に対応必要のある仕事が入った時

空いている自由な時間に使えることがドロップインの魅力です。コワーキングスペースのドロップインの料金の相場は、1時間ごとに300円~になっており、3時間までは1000円以内となっているところも多いです。4時間以上利用しても。1日利用の料金になるので時間を気にせずに利用することもできます。

さらに、数時間利用以外にも、半日・1日だけ利用することもできます。半日・1日利用の料金の相場は1000円くらいになっています。こちらの利用方法としては以下のものがあります。

  • 従業員がテレワークをする際に、自宅以外で作業をする時
  • クライアント先の近くなどで仕事をするとき

半日・1日といった決まった時間を利用することで作業の効率も上がります。はじめてコワーキングスペースを利用する方も、たまにしか使わない方も使いやすい、柔軟な料金システムになっているため人気のある利用方法になっています。

月額プラン

月額プランとは、月ごとにまとめて定額の利用料を支払うサービスのことです。コワーキングスペースの月額プランの料金の相場は、5000~30000円ほどになっています。

そのため、コワーキングスペースをオフィスの代替として毎日利用する方やフリーランス・起業家の方におすすめのプランです。月額会員になることで、土日を含め24時間利用できるようになったり、自由席だけでなく固定席を確保できるようになるなどのサービスがある施設もあります。拠点をコワーキングスペースに移すことで、メリットはたくさんあります。

  • コストの削減
  • Wi-Fiやフリードリンクといったアメニティサービスも充実
  • 他企業とコミュニケーションを交せる

拠点をコーワキングスペースにすることで賃貸オフィスとは違いこのようなメリットがあります。さらに月額制の中もいくつかのプランがあります。例えば以下のようなものがあります。

  • フルタイム利用のプラン
  • 平日デイタイムのみのプラン
  • 週末だけのプラン

ほとんど毎日利用する場合はドロップイン利用よりも月額プランの方が安くなるので、月単位でコワーキングスペースを契約することをおすすめします。ロッカーも利用できること施設が多いので、事前に確認し、利用頻度に合わせて使い分けるようにしましょう。

ドロップインと月額プランの違い

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料金のシステム以外に、ドロップインと月額プランには以下の3つの違いがあります。

  • 利用料の違い
  • サービス内容・利用できる設備の違い
  • 利用までの流れの違い

それぞれ1つ1つ紹介していきます。まずは利用料の違いについてです。

利用料の違い

ドロップイン

ドロップインの時間単位の相場は、最初の1~2時間までは500円ほどで利用することができます。1日利用の相場は1000円前後になっています。コーヒーなどのフリードリンクのサービスのあるコワーキングスペースも多いため、長く仕事や勉強をする際、カフェ以上に格安で利用が可能です。

さらにwi-fiや電源も完備しているため手軽に利用することができます。1~2時間という短時間でも500円~利用可能なのでコストパフォーマンスが最大の魅力になっています。

月額プラン

月額プランの相場は、月々5000~30000円ほどかかります。月額プランには様々なプランが用意されているため、料金には幅があります。さらに、この月額の費用に加えて、以下の用の料金もかかります。

  • 保証金
  • 入会金
  • オプション料金

月額プランの利用を考えている方はこちらも吟味して利用するプランを選ぶようにしましょう。賃貸オフィスを契約すると月に100,000円近くかかります。そのため賃貸オフィスではなくコワーキングスペースをオフィスの拠点としておくこともおすすめできます。

コワーキングスペースの魅力は料金の安さだけでなく、交流ができるイベントのような機会も多いため人脈も広げられます。コワーキングスペースをオフィスや店舗の代替えとして利用してみてはいかがでしょうか。

サービス内容・利用できる設備の違い

ドロップインと月額プランではサービス内容・利用できる設備やコンテンツに違いがでてきます。ドロップイン利用でもコワーキングスペースに設置されているコピー機を使え、フリードリンクを飲むことができます。

しかし、月額制よりは使える設備が限られています。例えば、ロッカーや会議室は月額利用者のみ利用できるコワーキングスペースもあります。さらに、サービス内容についても違いがあります。月額プランでは法人登録・登記や住所登録ができたりします。

ドロップインは料金が安く気軽に利用できる反面、月額プランに比べると設備面やサービス面は劣ってしまいます。このように自分の利用したいサービスや設備がある場合は利用できるのかどうかを事前に探すようにしましょう。

利用までの流れの違い

ドロップイン

ドロップインは利用までの流れは簡単です。来店時に受付で名前などの必要事項を記入し、帰る時に利用時間に応じた料金を支払う流れになっています。カラオケなどの料金システムと同じようなシステムなので簡単に利用することができます。必要事項を記入するだけなので、誰でも便利に利用しやすい手続きになっています。

月額プラン

月額プランはドロップインよりも利用するまでに時間がかかります。まず内覧・見学の後に面談・審査があります。審査に通過したらようやく契約を結び、利用することができます。月額制を使うまでは数週間、少なくとも数日間はかかるの注意しましょう。

コワーキングスペースのメリット

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コワーキングスペースを利用するメリットは以下の3つがあります。

  • 低コストで利用することができる
  • 集中できる環境が揃っている
  • イノベーションを生む

1つ1つ紹介していきます。まずは、低コストで利用することができる点についてです。

低コストで利用することができる

コワーキングスペースは低コストで利用することができます。その理由として、事業を行うオフィスを構えたときにかかる費用を抑えられるからです。通常オフィスを構える場合初期費用として以下のようなものが発生します。

  • 賃料
  • 敷金
  • 共益費
  • 備品類
  • 機器類
  • 水道光熱費

これに加え、コワーキングスペースの場合は、機器類や備品が揃っているだけでなく、水光熱費や共益費などを支払う必要がありません。それぞれのコワーキングスペースに合わせた利用料金を支払うだけになってきます。コワーキングスペースの料金は施設によって異なります。しかし、コワーキングスペースの料金の相場は、一日利用でも1000円ほどになっているため、低コストで利用することができます。

集中できる環境が揃っている

コワーキングスペースには集中できる環境が揃っています。カフェなどで、1人で仕事をすると集中力も続かず、怠けることが簡単にできてしまいます。しかし、コワーキングスペースには集中して作業や仕事をしている方が多くいます。この環境こそがコワーキングスペースの集中して働く環境を作っています。

さらに、コワーキングスペースが駅近くにあることが多いため移動に時間もかかりません。多くの従業員は、柔軟に働ける職場環境を望んでいます。株式会社朝日新聞が行った調査によると「同じ条件であれば柔軟に働ける会社を選ぶ」と答えたビジネスマンが80%に達しており、今後は柔軟な働き方を提供できる企業が生き残ると結論付けています。

このことから、コワーキングスペースを活用してオフィスを分散していくことで、仕事に合わせて働き方を柔軟に変えることができます。その結果として従業員の満足度が上がっていきます。さらに従業員の希望通りの働き方を実現させることになるため企業のブランディング化に繋がっていくのです。

コワーキングスペースには無料wi-fiや電源、コピー機といった設備が充実しています。長時間作業やデスクワークしたい方や、空き時間に仕事をした方でも利用できます。フリードリンク制があるコワーキングスペースも多いのでオンオフを切り替えて仕事をすることができます。

さらに、コワーキングスペースによっては個室が用意されている場所もあります。このように仕事に集中できる環境が揃っているのコワーキングスペースの最大の魅力と言えます。

イノベーションを生む

コワーキングスペースを利用することで、イノベーションが生まれます。その理由としてコワーキングスペースは、シェアオフィスと違い、コミュニケーションを促進させる仕組みが構築されているからです。

シェアオフィスは基本的にオフィスを共有するだけです。しかし、コワーキングスペースを運営している会社は利用者同士のコミュニケーションができるようなサポートがあるため、イノベーションが生まれます。コワーキングスペースのコミュニティから新しい顧客の獲得に繋がることもあります。

また、パートナーシップに結び付くことで、オフィス内で生まれた繋がりからビジネスチャンスに発展する可能性も高いです。コワーキングスペースでは、イベントやセミナーなどのサービスが充実した施設も多くあるので、よりイノベーションを生むような仕組みが作られているのです。

カフェを利用するよりもお得!

コワーキングスペースの料金、相場とは?利用するメリットも紹介! (1)

カフェを利用するよりもコワーキングスペースを利用する方がお得になってきます。今回の記事では以下の2つのパターンで検証をしました。

  • 副業で平日毎日3時間利用
  • フリーランスとして毎日7時間利用

コワーキングスペース利用とカフェ利用のどちらがお得になっているのか検証してみます。

副業で平日毎日3時間利用

平日の夜に毎日3時間利用する場合、仕事場として利用する期間は20日間になります。

  • カフェの場合 ドリンク代400円×20=8000円/月
  • コワーキングスペースの月額利用の場合 5000~20000円(相場)

平日3時間利用の場合はカフェの方が安いようにみえます。しかし、月額料金が5000円ほどでフリードリンクのついたコワーキングスペースもあります。さらにコワーキングスペースはフリードリンクもあるためドリンクを2杯以上飲む場合はコワーキングスペースのほうがお得になっています。

フリーランスとして毎日7時間利用

次に、フリーランスとして毎日7時間利用する場合を考えていきます。こちらの場合も仕事場として利用する期間は20日になります。カフェで7時間滞在ということでドリンク(400円)に加えて食事(900円)を注文すると仮定します。

  • カフェ利用の場合 飲食代1300円×20=26000円/月
  • コワーキングスペースの月額利用の場合 5000~20000円(相場)

このように平日毎日7時間仕事をするフリーランスの場合は、カフェ利用よりもコワーキングスペースの方がお得に利用できることがわかりました。さらに、コワーキングスペースには飲食を持ち込みできる場所もあるため、一日缶詰状態で仕事をする必要があるときでも安心して利用することができます。

コワーキングスペースを利用しよう

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コワーキングスペースの利用方法には2つの種類がありました。

  • ドロップイン
  • 月額プラン

2つの種類の利用方法には、料金のシステム以外に、以下の3つの違いがありました。

  • 利用料の違い
  • サービス内容・利用できる設備の違い
  • 利用までの流れの違い

そしてコワーキングスペースを利用するメリットも紹介しました。

  • 低コストで利用することができる
  • 集中できる環境が揃っている
  • イノベーションを生む

カフェを利用するよりも安くなることが多いコワーキングスペース。ご自宅でのWEB会議やテレワークなどで行き詰まったときにコワーキングスぺースを利用してみてはいかがでしょうか。今後、テレワークが普及していくにつれて、ますますコワーキングスペースは活用されていきます。

ドロップインのように1時間単位で利用することもできます。そのため気になっているコワーキングスペースがあったらまずはドロップインで利用してみて、気に入ったら月額利用に変更するのもおすすめします。

自分のライフスタイルに合わせたコワーキングスペースを選ぶようにしましょう。