働き方の多様化や、新型コロナウイルスによるテレワークなどにより、2021年現在、オフィス以外の場所で働く人が増えてきています。
しかし、オフィス以外で働く場所を探すのも、なかなか一筋縄にはいきません。
例えば、カフェで働くにもあまり防音がないため大声を出すことができず会議や打ち合わせなどができなかったり、個室の漫画喫茶を利用するにも、特に平日などは利用者が多く利用可能な場所を探すのが難しかったりします。 また、料金が高かったり、そもそも一人で働いてもサボってしまうなどといった様々な問題が上がってきます。
そこで今注目が高まっているのが、コワーキングスペースです。 コワーキングスペースを利用すれば、会議や電話、打ち合わせなどもフロア内で可能ですし、wi-fiや複合機等の快適に仕事をする上での設備も完備していたり、同じ境遇の利用者と同じスペースで仕事をするので、 モチベーションを保ちながら集中して作業に取り組むことができます。
そこで今回は、そんな一人で仕事をするにあたり最適な環境を完備したコワーキングスペースについて解説していきます。
コワーキングスペースとは、さまざまな所属やバックグラウンドをもつ人々が共に働くスペースとしてデザインされている場所のことを指します。
働き方の多様性により、業務スペースや会議室、複合機などの空間や設備を共有して個々が独立した仕事を行うコワーキングといった働き方が近年普及してきたことにより、 コワーキングスペースの需要も増加しています。
新宿や池袋、渋谷、新橋、日本橋、秋葉原、有楽町、銀座、神田、六本木、品川、横浜、五反田、上野、目黒等といった、アクセスのいい山手線や東京メトロ沿線といった東京のビジネス街に多くあります。
よく聞く似たようなもので、シェアオフィスやレンタルオフィスがありますが、コワーキングスペースとの違いはどこにあるのでしょうか?
まず、この3つに共通することとしては、 「不特定多数の人が、必要な時にだけ借りて利用するワーキングスペース」 という部分になります。
いずれも同義で用いられる場合もありますが、あえて分けるとすると、レンタルオフィスは、仕事に必要な設備をシェアしながらも利用者が半個室ブースや個室などの専用スペースで働くスタイルであることが特徴です。
シェアオフィスはオープンスペースで働きますが、その働く”施設”に着眼している点が特徴です。
コワーキングスペースは、シェアオフィス同様オープンスペースで働きますが、他の働く人との交流など、”人の参加”に着眼している点が特徴となります。
個人で働くとなると、どうしても人との交流という部分が少なくなりがちです。しかし、コワーキングスペースで働けば、その点もカバーすることができます。
人との交流をメインとするコワーキングスペースですが、仕事によっては集中して作業を行いたかったりと、WEB会議などで情報漏洩を防ぎたい場面もあるかと思います。
そこでおすすめなのが、コワーキングスペースの個室プランです。
コワーキングスペースの中には、通常のコワーキングスペースの利用のほかに、プライベート空間が保たれた個室付きのプランを用意しているものもあります。
個室プランであれば、専用の部屋で情報漏洩などのリスクなく安心して仕事に打ち込むことができます。
ここまでコワーキングスペースについて解説してきましたが、具体的にコワーキングスペースを利用するメリットはどこにあるのでしょうか?
コワーキングスペースを利用する主なメリットは、
●低コストで利用できる点 ●仕事のインフラが整っている点 ●打ち合わせや会議の場所を確保できる点 ●イベントやセミナーに参加できる点 ●コワーキングスペースの住所を登記登録することができる点
が挙げられます。
ここでは、そんなコワーキングスペースを活用するメリットを一つ一つ解説していきます。
まず一番に上がってくるメリットは、低コストで仕事場を確保できる点です。通常、自身でオフィスを構えるとなると、莫大な費用がかかってしまいます。
しかし、コワーキングスペースであれば、月額やドロップイン(一時利用)での使用も可能なため、費用を抑えることができます。
例えば、がっつり日常的に利用したい方は、入会して会員となり、一定の月額使用料を払って業務を行ったり、たまに利用したい人はドロップインで1時間利用する等といったこともできます。
利用料金は場所によりことなりますが、マンスリー契約だと月数万円程度、ドロップインだと使用時間により異なりますが、安いところだと1時間500円で使用できるところもあります。
コワーキングスペースには、仕事を行うためのインフラが整っております。 仕事を行うために必要なデスクや椅子、無料wi-fi、複合機、会議室、フリードリンク等、必要なインフラが整っているため、事前準備不要で快適な環境で仕事をしていただけます。
セキュリティ面においても、鍵付きロッカーや、完全個室ルーム完備の店等、安心して働ける環境があります。集中して働きたいときは個室を利用し、疲れてきたら気分転換にラウンジに移動といったこともできます。
また、店舗によっては営業時間が24時間のところや、土日okのところなど、時間や場所を気にせず利用できるのも魅力的なポイントです。
オフィス以外で打ち合わせや会議を行う場所を探すとなると、なかなか難しいものがあります。 カフェやファミリーレストランなどを利用するのも一つの手段ですが、周りの目が気になったりするので、情報漏洩の心配もしなくてはなりません。
コワーキングスペースなら、その様な打ち合わせや会議の場所も提供してくれますので、その点も安心して仕事に打ち込むことができます。
コワーキングスペースのコンセプトともいえるのが、イベントやセミナーに参加して人脈を形成できる点です。
通常、個人で仕事をするとなると、なかなか他の業界の人と関わる機会も限られてきてしまいます。
しかし、コワーキングスペースは、人との交流をテーマとしているため、各種イベントやセミナーを通じて、同じ境遇の人同士交流を深めることができます。
そこで自らの名を売り、大きなビジネスにつながる人脈の紹介を受けるということもできるかもしれません。
運営会社によっては、登記登録することができるところもあります。 法人登記の住所は会社の信頼性にもつながってくるため、新宿駅や渋谷駅、飯田橋、神保町、代々木等から徒歩1分・2分・3分・5分圏内の好立地の場所だったり、ビジネス街が多い日比谷線や有楽町線沿線の駅に登記登録をすることもできます。新宿などの東京都心部に登記登録をできるのは、魅力ですね。
様々なメリットがあるコワーキングスペースですが、どのような基準で選べばいいのでしょうか?
コワーキングスペースを選ぶポイントとしては、
●料金形態 ●エリア ●設備の充実度 ●営業時間 ●イベント・交流会・セミナー
が挙げられます。
ここでは、そんなコワーキングスペースを選ぶ際のポイントを一つ一つ解説していきます。
コワーキングスペースの料金形態には、大きく分けて一定期間ごとの契約を行う定額制と、利用するごとに料金を支払うドロップインがあります。
一定期間同じ場所で腰を据えて働きたい場合は前者を、一時的に利用したい場合は後者を選ぶなど、自身の使い方に合わせて選ぶといいでしょう。
料金の相場は、ドロップインでの使用で1日3,000円程度、月額の定額制で1ヶ月20,000円~30,000円程度となっております。1日当たりの使用料で換算すると、月額の定額制の方が格安で利用可能です。
コワーキングスペースは、全国各地にあります。
ビジネス街が広がる千代田区や、交通に便利な新宿三丁目駅や東池袋等、人気のエリアにも多数存在しております。新宿や丸之内、表参道、港区、中央区、豊島区等といった東京の人気エリアで働くのもいいですし、東京以外でも横浜などのおしゃれなエリアで働くのもいいですね。
ビジネスの拠点として置きたいエリアから選んだり、自身の希望するエリアから選べたりするのが、魅力的です。
もちろん、その日の気分によってあらゆるエリアの施設を使い分けるという方法もあります。
コワーキングスペースと一口に言っても、それぞれ提供する設備や環境は異なっております。
例えば、静かに仕事に打ち込みたいという方は、個室付きの施設を、打ち合わせに使いたい場合は、会議室が多く用意している施設を選ぶなど、利用目的によって自身に合った設備を有しているところを選ぶのもいいでしょう。
それ以外にも細かい部分を挙げると、スタッフの受付対応や予約のしやすさ、席数の多さ、室内の雰囲気、その他サービスなども選ぶポイントになってきます。
営業時間も選定にあたってのとても重要なポイントとなります。
コワーキングスペースの中には、24時間365日営業しているところもあれば、平日の9時~21時まで得業しているところもあるなど、店により異なります。
自分がいつ仕事をしたいのか、またはいつ仕事をする必要があるのかという点と照らし合わせて探すのもいいでしょう。
コワーキングスペースの大きな特徴であるイベントや交流会・セミナーで選ぶのも一つの方法です。
人脈を広げていきたい人は、交流会を多く開いている施設を、セミナーでスキルを向上させたい人は、お目当てのセミナーを行っている施設を選ぶといいでしょう。
各コワーキングスペースのサイトに交流会やセミナーの情報が載っていますので、まずはそこから詳細な情報の収集をしてみることをおすすめします。
最後に、今回の内容をまとめます。
●コワーキングスペースとは、さまざまな所属やバックグラウンドをもつ人々が共に働くスペースとしてデザインされている場所のことを指し、”人との交流”を主眼に置いている ●コワーキングスペースの中にも、集中して作業を行うための個室プランがある施設もある ●コワーキングスペースの主なメリットは、”低コストでの仕事場の確保”と”あらゆる人との交流”ができるところである ●コワーキングスペースを選ぶ主なポイントは、”料金形態””エリア””設備の充実度””営業時間””イベント・交流会・セミナー”である
働き方の多様性が広がりつつある現代において、以前よりも自由に働くことができるようになってきています。 しかし、自由になるということは、その分今までは会社が勝手に行ってくれていたことも自身で行わなくてはいけないこととなります。 「働き場所の確保」や「人脈の形成」も、その中の一つに含まれてきます。
この2つの手助けとしては、コワーキングスペースの利用はとてもいい手段のひとつといえるでしょう。
この記事を読んで少しでもコワーキングスペースに興味を持った方は、是非1度利用してみてはいかがでしょうか?
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