シェアオフィスやコワーキングスペース、サテライトオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスなど、様々なサービスのオフィスが展開されています。最近では、新聞でも、インターネットなどのメディアでもそのようなオフィスの記事を、よく見たり聞いたりするようになりました。そもそも、シェアオフィスやコワーキングスペース、レンタルオフィスなどの目的や違いは、どのようなものなのでしょうか。今回は働く人々のニーズに合わせて、益々、増えているシェアオフィスとコワーキングスペースについてまとめてみました。
プライベート、ビジネスを問わず、シェアリングエコノミー(共有経済)の考え方が背景にあり、時代は物、ことを共有するという考え方に動いています。 2010年頃からのシェアリングエコノミーの発想は、社会の在り方を大きく変化させました。近年はなんでも多くを所有することがあたり前であり、成功であるという価値観を考え直し、家、オフィス、自動車、設備、情報までも他人と共有し交換しあう生き方の可能性を歩み始めました。しかし、2020年の年初から始まったのコロナ禍では、オフィス空間の運営や不特定多数の様々な人々が集まる場所は厳しい状況に追い込まれました。2021年になってもコロナ禍の終息は見えず、シェアオフィス、コワーキングスペースなどは更に苦境に追い込まれましたが、政府のテレワークの推進などにより、新たな需要も生み出しています。
シェアオフィス は、「shared office⁽シェアードオフィス⁾」で事務所を共有するという意味になります。働く場所の提供が目的であり、基本的には複数の利用者がフリーアドレス形式で利用する、 一人で仕事に集中したい方向きのオフィスになります。レンタルオフィスには、個別の専有スペースが確保されていますが、シェアオフィスには、専有スペースがないのが基本的なスタイルです。
一方、コワーキングスペースは、「CoWorking⁽コワーキング⁾」共同で仕事をするという意味です。交流が目的であり、利用者間のコミュニケーションを重要視しています。イベントなども多数開催され、情報交換もできる共有オフィスです。多様な働き方を選ぶ人達同様、自由なオフィス環境で、多くの人と関わり合いながら働きたい方向きのオフィスです。シェアオフィスとコワーキングスペースどちらも長短ある中、それぞれの運営会社は、様々な個性や特徴を打ち出し、時代に合った新しい働き方を実現するオフィス環境を提供しようと、様々なサービスを考えだし、日々の情報収集に余念がありません。
シェアオフィスとコワーキングスペースのどちらを選ぶかと迷ったら、今、事務所を必要とする目的は、仕事の作業場を求めているのか、コミュニティの形成を求めているのかによります。シェアオフィスにコワーキングスペースを併設する施設もあります。個性や特徴も様々です。利用者は、自分の働き方に合ったオフィス環境を、移動時間の削減や仕事の効率化、または異業種交流も視野に入れるかなどを、選択しつつ、目的に合ったオフィスを探し、更なる事業の発展を目指していただきたいと思います。
数ある施設の中から、自分に合ったオフィスを探したいときには、「コワーキングスペースならココチカ」の検索サイトを見てください。エントランスに総合受付があり、来訪者の取次ぎサービスや社名を掲示するスペースがある施設から、モバイル端末などから連動したデジタルキーで入退室する無人管理のオフィス、利用者である会員の事業成長支援を行う運営会社もあります。日本国内から、世界中に拠店網のある運営会社もあります。実に多くのチェックポイントの中からあなたの経営する事業に必要な、ピッタリのコワーキングスペースを探すことができます。
働き方改革が呼ばれている昨今、長時間の通勤時間などでの心身に負担の少ない自由な働き方を支える手段として、シェアオフィスの利用者が増えています。また、新型コロナ感染症の流行により、感染症リスクを抑えるためにテレワークの推進が叫ばれています。企業での利用では、社員を今までの既存のオフィスでの三密からまもるため、集団感染リスクに備えるという点でシェアオフィスの利用は、必要に迫られての導入でもありました。
シェアオフィスの利用者の多くは、個人事業主、士業などの弁護士、公認会計士、行政書士の方や、スタートアップの起業家などが多くを占めていましたが、最近はサテライトオフィスや地方に本社のある会社の東京営業所、反対に都市圏の会社が地方の営業所として利用するなどの事例が数多くあり、一般企業に勤務する会社員の利用も増加傾向にあります。
取引先とのやり取りも、インターネットを導入したリモートワークが増えています。主要な取引先の近くのシェアオフィスを利用したり、在宅勤務よりも快適なワークスペースを自宅の近くに借りたりと、業務の効率化を図りつつ、仕事に対するモチベーションが上がり、仕事に良い結果が出せます。
独立や起業を考えるときに、普通は事務所を借りる初期費用は、百万円以上の金額がかかってしまいます。起業はしたいけど、開業資金を貯めてからでなければと考えているとチャンスを失ってしまうことがあります。起業や独立の機会を逃すことなく、少ない開業資金でも、シェアオフィスなら、格段に安い初期費用で、起業することに挑戦できます。設備も備品も整っていて、仕事場としての基礎的準備が可能です。
高級感もありつつ、機能性も重視した好立地な場所のシェアオフィスを利用できれば、ビジネスチャンスも無限に広がる可能性があります。まだ大きなオフィスは必要がないスタートアップ企業を経営するのビジネスパーソンには、起業がしやすい事務所準備の方法です。法人登記、住所利用、郵便物転送など、事業を展開する上で重要なサービスが受けられます。
シェアオフィスの中には、利用履歴が確認でき、労務管理に役立てることがかのうです。在宅勤務では、社員でも、本当に仕事の時間を業務に使っているのかの、確認は難しい問題だが、シェアオフィスなら、オフィスの利用時間は、業務に当てていると判断できるし、個人の場合も、自分の時間の使い方が把握でき、時間配分に役立てることができる。
シェアオフィスを利用する会員は、不特定多数の方なので、個人情報を取り扱うことの多い、士業や営業職の方などは、セキュリティ対策に充分な注意が必要になります。
目的が、作業をするスペースを借りるオフィス空間であるため、コミュニティを期待しても、挨拶をする程度で終わってしまうことが多い。しかし、シェアオフィスの中では、様々なサービスを提供し始めており、雑談コーナーやコーヒーコーナーなどを設置するオフィスも増えている。
コワーキングスペースの利用者の多くは、個人事業主、フリーランスの方、副業の方ですが、利用者、施設数どちらも飛躍的に増加しています。「Co(共同)Working(仕事をする)」というように、オープンスペースを自由に共同で利用するオフィスです。働き方の多様化や、政府の「働き方改革」の推進もあり、新しい働き方を模索する、企業に勤める会社員の方の利用も増加傾向にあります。利用するビジネスパーソン同士の交流やコミュニケーション、情報交換がコワーキングスペースの大きな特徴になっています。
事務所を賃貸で借りるよりも、手間も初期費用も圧倒的に抑えることが可能です。オープンなワークスペースを確保しつつ、作業内容によって、web会議には個室を、電話での商談には電話ブース、ミーティングや取引先の方との打ち合わせには会議室をと、利用したいブースを必要なときだけ利用することが可能です。
賃貸で事務所を構えるにはかなりのまとまった資金が必要です。しかし、コワーキングスペースなら、賃貸契約が高額な場所や、人気の沿線の好立地なオフィスでも、固定費としての家賃を、事務所を賃貸で借りる時と比較しても大きく抑えることができます。ドロップインの利用であれば、必要な時間だけをコワーキングスペースで仕事することで経費を有効に使うことが可能です。
またアクセスの良い立地では、外回りの拠店としても便利に使えます。事務所賃貸に比べ、契約時の手間も少なく、机、書庫などの備品や複合機などを自分で用意することは不要であり、かなりの経費を削減ことができます。コワーキングスペースには、wi-fiなどのインターネットの環境も確保でき、仕事をするための文具なども揃えられており、身軽に仕事に集中できます。
無料のカフェブースもあり、他の利用者とのコミュニケーションを取りながらので休憩は、情報も得られ、モチベーションも上がります。オプションになることが多いが、専用の鍵のかかるロッカーを借りれば、コワーキングスペースに重たい資料なども預けて営業や出張の際も、便利に利用することができます。
住所の法人登記、名刺、ウェブサイトの表示に利用可能です。郵便物の受け取りや転送も可能です。専属の受付や秘書の受付対応や電話対応も可能です。在宅勤務と併用しつつ、必要に応じての様々な場所や地域のワークスペースを利用するなど、働き方にあわせて自由に選択しながら働くことが可能です。
起業家にとって、働く環境は非常に重要です。起業においては、自分のやる気を常に高めておくことは、とても大切なことです。特にスタートアップの経営者は、同じような志を持つ人以上に、起業によって稼いでいる人、成功している人達の中で、どれだけやる気を高め、情報を集め、いかに速く事業を成功させるかにかかっています。起業家や個人事業主、フリーランスの方は、コワーキングスペースの協働という働き方の中で、活動的に動く人達に触発されていきます。自ら仕事を探し、獲得して売上をあげることに、スピード感を持って挑戦するスタイルが身に付いていきます。会員同士の異業種交流の中から、自分の知らない知識や情報に触れられるコミュニティが広まり、お互いをそれぞれのビジネスが広がる場所になっていきます。
コワーキングスペースとサウナの組み合わせ。コワーキングスペースと温泉施設の組み合わせ。コワーキングスペースと保育施設の組み合わせ。コワーキングスペースとホテルの組み合わせなど、最近は様々な施設と組み合わせたユニークなコワーキングスペースが増えています。仕事に行き詰ったり、気分が乗らないなど、仕事をしていると様々なプレッシャーが押し寄せてきます。何より大切なのは、心身の健康です。サウナでリフレッシュしたり、コワーキングスペースと子供の保育施設が一緒であれば、仕事の悩み、子育ての悩みなど、コミュニケーションを通して、辛い時期を一緒に乗り越えていける仲間にも出会えます。また、他業種の方とも、交流ができて、普段は受けることができない刺激も受けることが可能です。コワーキングスペースの中で、様々な種類のイベントや食事会ができるところも多くあり、仕事も勉強も仲間つくりも作り出す実りの場でもあります。
コワーキングスペースでは、多くのイベントが企画されます。コンサルタントや起業家などが主催するセミナーなどには、様々な業種の起業家、個人事業主、フリーランスの方などが参加します。何度か参加するうちに、参加者と言葉を交わしたり、情報交換をしたりすることで、ビジネスチャンスに繋がるかもしれません。
なかでも、交友関係が広く、積極的に人と人を繋げることを、使命感のように考えている人達がいます。気に入った人には、損得勘定なくビジネスチャンスに繋がる人や会社を紹介してくれる人がいます。それには、どのような業種や人がいるかなども含め、積極的にイベントには参加して、情報交換したい人物には構えることなく、遠慮せずにコンタクトを取ることをおすすめします。このように人脈が広く、人と人を繋げることが好きなコネクターと呼ばれる人たちは、相手に信頼できる何かを感じれば、知識や情報を教えてくれたり、必要な人を紹介して、理由などなく気に入った後輩たちの事業の発展を心から喜んでくれるものです。
起業や、仕事に集中するための行動には、環境をを整えることが重要です。どれだけやる気を高められるかが、重要なのです。一番必要なのは、自分より情報を多く持ち、成功している人達に出会うことです。人間には、環境次第で大きく変わる力があります。自己管理能力だけに比べ、より良い環境は大きな力を発揮してくれます。まず、成功した人達に会い、考え方、行動のスピード感などを、新しい形で自分のビジネスに取り入れ、反対に自分も他の誰かの、励みの存在になれるようにと努力する力も生まれてきます。
コワーキングスペースは共同で仕事をするという形であることから、不特定多数の人々に書類などが目に触れる可能性は否めません。トイレタイムなで、席を離れる場合など、自宅や自社のオフィスとは異なり、机の上に書類を広げたままでは、不特定多数の人々の目に触れる可能性もあり、注意が必要になります。立つ度に、自分のカバンに一旦はしまう方が安心です。機密データなどを取り扱う場合などは、個室や会議室などの利用や、個人情報が入った内容の電話での通話は電話ブースの利用をする必要があります。セキュリティ対策に向け、充分な対応が必要です。
コワーキングスペースの机、椅子などの配置によっては,他人の視線や雑音が気になったり、反対に自分の話し声が他者に迷惑をおかけしているかもと気になることがあります。
月額契約や、法人契約と異なり、ドロップインの利用の場合は、利用を予定していても、実際には、そのコワーキングスペースが満席で席が確保できないケースもあります。事前に内覧をしたり、一時利用した際には、混雑状況などを確認し、混雑が予想されそうな日時は、事前に予約する必要があります。予定が立たない場合などは、利用したいコワーキングスペースの一覧を準備するなどの対策を検討し、ぜひ、目的のコワーキングスペース以外にも、使えるオフィスをいくつか決めておかれるといいでしょう。大切な時間を効率的に使うことができるでしょう。
東急電鉄が運営する「電車とバスの博物館B棟」⁽川崎市宮前区・東急田園都市線宮崎台駅徒歩2分)は、個人向けシェアオフィスです。2021年8月1日から、暫定活用期間1年での開業です。電車の客席や飛行機の操縦席でデスクワークができるという。電車好き、飛行機好きには、たまらない仕事場である。アウトドア仕様エリアでは、外で働いているような開放感のオフィス環境が用意されている。本当にこんな仕事場があれば、毎日仕事に行くのが楽しくてしようがないだろう。
電車とバスの博物館は、新型コロナ感染症の影響で休館を余儀なくされていたが、電車の座席を何かに活かそうと、東急電鉄社内でプロジェクトを発足。新しい生活様式にマッチしたテレワークに着目し、個人を対象としたシェアオフィス事業をスタートさせました。
京急川崎駅前の商業施設・川崎DICE5階にある「SHARE LOUNG(シェアラウンジ)」は2021年8月2日に開業しました。運営会社はカルチュア・コンビニエンス・クラブ蔦谷書店カンパニーです。書籍や雑貨も取り扱う書店の一角にあり、一人席などが117席あります。
「WAW 日本橋」は東京メトロ日本橋駅より徒歩1分。「WAW赤坂」は東京メトロ南北線六本木一丁目駅徒歩4分。いずれもJR東京駅や、霞が関や虎ノ門も徒歩圏内にあります。
どちらも、東京屈指の好立地にある、「WORK AND WONDER」は、日本の伝統と革新を世界に発信しよう。がコンセプトになっています。様々な専有スペースがあり、高機能なオフィス環境を提供しています。住所利用、登記、有人受付、会議室、ライブラリー、電話ブース、カフェスペース、メールボックス、郵便受取、発送、オフィスコンビニなど、社会人としての経験豊富なビジネスマンにも、個人事業主の方にも満足度が高いオフィスになっています。
東京都千代田区九段にある、シェアオフィス・バーチャルオフィスのナレッジソサエティは、東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線の九段下駅30秒に位置する。都内の移動もほとんが一本の路線で移動できるため、自分の作業場所としても、クライアント様にも、大変便利な場所にあります。
ナレッジソサエティのシェアオフィスは、創業間もないスタートアップの方、フリーランスの方にも、格安で基礎的なビジネス環境が揃っているので、起業へのハードルが格段に下がるだけでなく、日本の一流の好立地な場所での起業に挑戦できる素晴らしいチャンスに繋がる場所になります。
ナレッジソサエティは、スペースを単なる作業場所でなく、会員のサポートや、イメージアップに貢献できるように、設備の在り方に限らず全てにおいて、最良の施設環境を提供しています。
自宅以外には、あまり作業場所を必要としない人にとって、バーチャルオフィスも最適です。自宅の住所や電話番号を公開するのは、プライバシーの確保からも、セキュリティ対策からも、望ましいものではなく、特に近年、増加傾向の女性の起業家にしても、自宅以外のバーチャルオフィスを活用する動きが高まっています。
法人登記、名刺の住所などにも、千代田区の住所は信頼感があります。郵便物、電話の転送サービスもあり、必要な時には会議室が利用できるため、起業家にとってはメリットの多いオフィスになります。
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