近年、新型コロナウイルスの影響により、リモートワークに切り替わった人が多数います。リモートワークに切り替わったことで以下の悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そのような問題を解決するのが、コワーキングスペースです。以前までのコワーキングスペースの利用者は、起業家やフリーランスがほとんどでした。しかし、ここ最近ではリモートワークに集中するために会社員の利用も増えてきています。年々、街でよく見かけるようになったコワーキングスペースですが、その運営を成功させるためにはどのようなことがポイントとなるのでしょうか。
本記事では、コワーキングスペースを成功させた3つの会社を列挙し、それを踏まえた運営成功ポイントを2つご紹介します!
まず、1つ目の成功事例を紹介していきます!
weworkとは、コワーキングスペースと聞くと誰しも一度は聞いたことのあるほど有名な会社です。コワーキングスペース業界でもひと際目立っていると言っても過言ではありません。2010年にアダム・ニューマン氏とミゲル・マッケルビー氏により、ニューヨークの小さなオフィスで事業展開した会社です。
わずか10年で世界124都市、757拠点と非常に大きく成長した企業です。日本でも東京・大阪・名古屋・横浜・神戸・福岡などにおける主要都市にも事業展開しました。
weworkの拠点各地には、コミュニティマネージャーという、利用者の声を本社に伝えたりする、いわばお客様と会社をつなげる仲介役のような役目を行う人がいます。
これにより、コミュニティの統一性が保たれます。また、独自のイベントにおいては、お酒を片手にコワーキングスペースの利用者同士が交流できるハッピーアワー、利用者自身がスピーカーとなる講演会などがあります。
これらのイベントを行うことによって、利用者たちが普段なかなか出会うことのできない異業種の人と交流することを可能にします。以上のように、ただコワーキングスペースとして空間を提供するのみでなく、その場を利用することによっての“メリット”を増やすことによって他者との差異化を図っていると考えられます。
リージャスは、世界110カ国・1100以上の都市に拠点を置く、weworkに匹敵するほどのコワーキングスペースブランドです。
オフィスの数は、全世界で3300以上もあります。そのうち日本には、44都市・170か所以上の拠点があります。首都圏やその他主要都市のみでなく、北海道・東北・中国四国地方・沖縄にもあることが他のコワーキングスペース会社との大きな相違点です。
他者が進出していない場所にも拠点があることから、全国各地のお客様のニーズに答えられることが出来るのが大きな特徴であり、強みです。
場所によって、空間のデザインが異なりますが、どれも洗練されたスタイリッシュな空間で仕事に取り組むことが出来ます。また、リージャスは3つものオフィスブランドを展開していることも独自の特徴のひとつです。
利用者は、自身のニーズに合わせてサービスを選ぶことができるというメリットがあります。
3つ目にご紹介するサーブコープも、全世界に事業を成功させている会社です。ニューヨーク・パリ・ロンドン・東京・シドニー・香港など世界150以上に拠点を置いています。
ご時世に合わせて、どの会社よりもソーシャルディスタンスに力を入れており、1ブースあたり最大2名までの制限があったり、共有スペースを4時間毎に消毒を行ったりしています。こういった徹底したスタイルは、会社への信頼、そして安心感を得られることに繋がります。
作業空間にもこだわりを持った会社で、業界における平均値の約3倍である12㎡を一人当たりの空間として確保しています。そのため、利用者は狭苦しくない広々とした空間を活用できるのが特長なのです。
wework・リージャス・サーブコープの3つの会社の基礎的情報をご紹介しました。次に、これらの会社の特徴を踏まえて、コワーキングスペースの運営を成功させるポイントを2つに厳選してご紹介します。2つのポイントは以下の通りです。
1つ1つ紹介していきます!
一つの選択肢にとどまることなく、ターゲットごとに見合ったプランを設けることによって利用者の満足度もより一層高まります。利用者別によるプランはweworkやリージャスが実際に行っている戦略です。
例えばweworkでは、利用者のニーズに応じて「デスクプラン」と「オフィスプラン」というものが存在します。デスクプランは、いわゆる一般的なコワーキングスペースで、1名から利用できるためフリーランスなどの個人や、スタートアップ企業におすすめです。デスクプランの中にも、さらに「専用デスク」と「ホットデスク」が存在し、専用デスクはその名の通り、自分専用のデスクを所有することが可能になっています。
一方で、ホットデスクは共有エリアの中の空いているスペース内を自由に移動することが出来るプランです。weworkのオフィスプランは、デスクプランとは逆に、ある程度の人数を要する企業に向いているプランです。
こちらのオフィスプランにも、「プライベートオフィス」と「オフィススイート」の2つが存在します。後者は、ワンランク上のサービスを受けられるという違いがあります。このようなweworkの細分化されたサービスを、リージャスは“3つのオフィスブランド”を立ち上げることによって実現させています。その3つがリージャスビジネスセンター・オープンオフィス・スぺイシズです。リージャスビジネスセンターは、コワーキングスペースをはじめ、会議室やラウンジなどを利用することが出来るプランです。
オープンオフィスは、シンプルでコンパクトなデザインのオフィスです。こちらは、支出を最低限に抑えたい人に向いているプランです。
最後にスぺイシズは、空間の提供のみでなく、コミュニティの形成やクリエイティビティに特化した、洗練されたプランです。以上のように、ターゲットを事細かに分けて利用者別にプランを設定することで、目的に合った利用者の獲得が可能となります。
どのような空間で仕事をしたいか?というのは、利用者がコワーキングスペースを選ぶにあたって重要な決め手の一つとなるのではないでしょうか。“空間”をお金で払っているのですから、コワーキングスペースの作業空間を重視するのも当然です。
サーブコープは、利用者がコワーキングスペースを最大限に利用できるために、ひとつひとつのデスクに以下の工夫がなされています。
また、weworkにおいては自然光が入る明るい空間を基調に、設置している椅子や机などのインテリアもおしゃれでこだわりのあるものを使用しています。
簡易キッチンやフリードリンクも充実しているのも特徴です。このような、コワーキングスペースの利用を左右させる空間をいかに独自性に溢れたものにするか、利用者の求めているものを作り上げることが出来るかが成功のポイントとなります。
コワーキングスペースを成功させるために重要なポイントをwework・リージャス・サーブコープの3つの会社の成功事例をもとにご紹介しました。成功させるためには、基本的には利用者の求めるものを作り上げることが大事です。
コワーキングスペースを利用する人は、どんな空間を求めているのかを徹底的に考察したうえで、利用者のより一層の満足度のためにニーズごとのプランを設けるとよいでしょう。コワーキングスペースの成功事例を参考に、独自の付加価値を加えてみてはいかがでしょうか。
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