創業支援融資について~相談時に必要なポイント4つ

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■創業支援融資とは

創業支援融資は、これから事業を開始する起業家や、事業開始後間もない起業家などをを支援する融資制度です。

自治体や公的機関は、創業の融資支援を行っています。

基本的に自治体や公的機関などは、起業家を応援してくれるところです。

政府は、起業を促進し育てていきたいと考えています。企業が増えなければ国に入る税収も減って しまいます。そのため、東京都をはじめ全国の各自治体の行政や商工会議所には、中小企業診断士(コーディネーター)が様々な疑問や課題に、無料で相談にのってくれる窓口があり、誰でも利用 することが出来ます。

行政は敷居が高いと感じてしまいますが、公的な機関には起業家に対するサポート体制が充分に整えられていると言っていいでしょう。 その相談の中での一番の問題は、起業資金のことがほとんどを占めています。

必要資金を計算す ると、全額を用意するまでに長い時間がかかります。そこで起業を断念することがないよう、商工 会議所と都や県の信用保証協会とが提携する融資制度「創業支援融資制度」など様々にな支援を行 ってくれます。他にも、日本政府が100%出資する日本政策金融公庫株式会社があります。

政府が 株主なので、国の政策目的である中小企業や小規模企業、農林水産業などの経営支援や融資を行っ ています。  東京都を例にすると、「TOKYO創業ステーション/TOKYO創業ステーションTAMA」という創業 に係る相談窓口を設けており、東京在住、都内での起業を予定する人を対象に全くのアイデアしか ない様な潜在的起業家でも立派な起業家に成長させるべく、様々な支援メニューを準備しています。  

また、自治体によっては、女性を対象にした女性起業家支援メニューを充実させている市もあり ます。

神奈川県川崎市を例にすると、女性の専門家(中小企業診断士、税理士)が起業家無料相談 会を、毎週土曜日に各45分で8枠開催されています。また毎週水曜日には各45分3枠で、日本 政策金融公庫の女性職員による創業、融資の無料相談会が開催されています。主に収支計画や融資 制度・資金調達方法などについて聞きたい方に有意義な企画です。

また、なかなか起業に踏み込め ない人のために、情報交換会、ここを利用して起業した先輩の方々との交流会の実績もあります。(川崎市男女共同企画参画センター・すくらむ21で検索してみて下さい。)

他の行政でも、同じような企画が多くありますので、各市区町村にお問い合わせください。  また、保健所、警察署、税務署など起業にあたっての関連する手続きを行う必要がある行政も、 該当する担当者が相談しながら、手続きの指導をしてくれます。  

まず、相談をする前に、自身のビジネスプランや、開業資金などを明確にし、行政の相談者との 話し合いをスムーズに進められるように、起業の目的、目標を書き出してから行ってみましょう!

■相談時に必要なポイント4つ

①起業の目的、目標を明確にする

・技術革新や市場開拓から利潤を獲得し、いつ頃までに、いくら稼ぐかという目標を決める。   

・5年、10年後の方向や、ゴールにたどり着くビジネスプランを明確にする。   

・より良い商品やサービスを開発提供して、税金を収め、地域や社会に貢献することを目的とする。   

・自分、家族、従業員、関連する会社等の安定とお客様に喜んで頂き、幸せにすることが、事業の安定に繋がるという意識を明確にする。

②初期費用を概算し、運転資金の見通しを立て、収支の計画を立てる。

③事務所を自宅内(soho)にするか、独立した事務所を借りるか、シェアオフィスにするかなど、場所や地域は何処にするかといったことを決める。

④日本政策金融公庫の利用を視野に入れる。

・日本政策金融公庫は民間の金融機関を補完する役割を担っており、民間が融資に消極的にならざるを得ない信用力の劣る起業家への融資も積極的に対応してくれます。

民間の金融機関は、法人や個人から預金を集め、融資に回します。

しかし、日本政策金融公庫は、預金は集めず、国の財政(税金)から融資しています。元は、国民生活金融公庫と中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫がありましたが、平成20年に株式会社化された国民ひとり一人のための金融機関です。

国民の生活向上のため、融資を受けにくい人でも、信用力を基準に審査してくれます。申込者の、人格、知識、経験、金融事故歴の有無、事業の目的や計画の内容が基準になります。

担保、保証人が不要で、金利も2%台です。チャレンジしない手はないと思います。また、日本政策金融公庫は、創業融資以外にも小規模事業者、中小企業を対象にした事業の運転資金、設備資金の融資も行っています。他にも、新規事業、海外進出の支援も積極的に行っています。

この4つのポイントを押さえると、創業支援融資を得られることがスムーズになると思います。 しかし、仮に全てをクリアにしなくても、まずは、お近くの創業支援融資を調べて、窓口に問い合わせて、実際に足を運ぶのも良いかもしれません。分からないことは、丁寧に教えてくれるはずです。

■創業支援融資のまとめ

■相談時に必要なポイント4つ

1.起業の目的、目標を明確にする

2.初期費用を概算し、運転資金の見通しを立て、収支の計画を立てる。

3.事務所を自宅内(soho)にするか、独立した事務所を借りるか、シェアオフィスにするかなど、場所や地域は何処にするかといったことを決める。

4.日本政策金融公庫の利用を視野に入れる。